2011年10月

2011年10月28日

最近読んだ本77。4

今日ご紹介するのは、『サムスンの戦略的マネジメント』片山修著 PHPビジネス新書です。

サムスン関連の本は、数多く出版されていますが、先の震災後出版され、この危機的状況の中の日本が、どの様に乗り越えて行くかを、サムスンと言う韓国企業から学んで行く書籍です。

実際、サムスンについては、ビジネスマンとして通り一遍の知識しかなかった私でしたが、先日韓国を初めて訪れた際に目にした、多くのサムスン製品に、何が日本製品とが違うのかと、本屋で手にして何気なく買った本でした。

読むほどに、李創業一族の日本に学び、日本を追い越そうとしていた時代から、独自の韓国経営サムスン流の戦略的マネジメント確立と、トップリーダーの強力なリーダーシップが、このサムスンと言う企業を、世界のトップメーカーにした事が、理解出来た。

また韓国は、97年のアジア通貨危機の際に、IMFの管理下に置かれ、このIMF危機が、国家国民がこの重大な危機感を共有し、一丸となって再建した。

そのエネルギーが、多くの韓国企業を世界的トップメーカーに押し上げたのであり、今の日本の危機的状況下にも共通しているのではないだろうか?

韓国は、人口も≒4900万人であり国土も小さく、資源も無く、輸出で稼がなければならない為、貿易自由化を行うしかないのだ。

だから、昔からマーケットを求めて海外に出て行く、フロンティア精神があるのだろう。

今流行りの、K-POPのアーティストも、同じ考えから日本をターゲットにしているのだ。

それと労働時間であるが、日本の平均労働時間は、年間1714時間にたいして、韓国は、2256時間であり、そこからでも、日本の温さが見えてくる。

現在の日本は、多くの色々な労働規制があり、韓国の様にはいかず、そのうち完全に世界から遅れをとってしまうだろう。

多くの韓国企業が、過去の日本であった、モーレツ社員時代の進化版となっているのだ。




サムスンの戦略的マネジメント (PHPビジネス新書)
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2011年10月26日

最近読んだ本76。3

今回は、『清貧と復興 土光敏夫100の言葉』出町譲著 文藝春秋社です。

土光氏については、皆さんよく御存じだと思いますが、IHI社長〜東芝社長〜経団連会長そして、臨調の会長として、人生の全てを経営と国家の為に注いだ、未だに語られる人物です。

質素な生活を基本とし、政治家だろうが誰だろうが、歯に衣着せぬ物言いで正論をはっきり言い、この国の将来を常に考えていた。

今もって、土光氏のような人材が居たらと、この本を読み終えて実感した。

社長なのに、メザシを食べて質素な生活をしていた事が話題となっていたが、土光氏は、ごく普通に生活をし、贅沢をせず、その代りに余ったお金を、母親から引き継いだ橘学苑に巨額の自己資金を投入していたと知った時は、心底敬服した。

そして、昭和30年代から、エネルギー政策についても一言を持っていた。

今の福島原発の問題も、土光氏ならどうしただろうか?


また、本来技術者であった土光氏は、「できない」「むり」「むずかしい」は禁句だとも言っていた。

そして、こうも言っている。

『問題によっては確かに、不可能で無理で困難な場合もあるだろう。しかし多くの場合はそれは、固定観念や惰性や自己防衛本能からくる先入観の現われだと言ってよい。 後ろ向きの態度がなせるわざである。』

ずっしりくる言葉であった。


当社の全社員にも言おう。

「できない」「むり」「むずかしい」は、禁句だと・・・・!





清貧と復興 土光敏夫100の言葉
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2011年10月18日

頑張れ! そして、ありがとうな!3

今日、今月付で退職する社員が、私の部屋に挨拶に来た。

この所、出張続きであまり会社にも居なかったので、朝連絡が有り、今日会う事になった。

今まで、色々な事情で、当社を辞めて行った社員がいて、退職時に話しをする機会もあったのだが、今回は、考え深い思いがあった。

私が、工場長時代からの部下であり、多くの試練・経験を共にしてきた社員であった。

彼は、自分の信念から、迷い・悩み・葛藤を繰り返しながら、自分で結論を見出したのだ。

その結論を聞き、私は納得した。

ただ今後は、自分が信じ選択した第二の人生のスタートを、とにかく突き進んで欲しい。

そして、その始まりが、今の自分の理想とのギャプがあろうとも、自身の信念に基づいて、流されないで欲しい。

明治イズムを、今後違うフィールドで生かしてほしい。

いつか成長した姿で、会いに来てほしい。

今までありがとう!

「この会社を辞めても、私の部下だ。」

だからこそ、真直ぐ突き進んでほしい。


最後に、彼が言ってくれた言葉が胸をうった。

「辞めても、私の社長です。」と…

その言葉だけで、十分だよ。





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2011年10月15日

大分。

昨日から銀行の会で、九州湯布院に来てます。

今日は、別府を経由して、ランチに関サバ食べて、ご満悦です。


夕方、羽田空港に戻ってから、夜にお客様との食事です。




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2011年10月12日

技能五輪で金11個。3

ロンドンで行われていた、「第41回技能五輪国際大会」で、日本は11種目で金メダルを獲得した。

前回カルガリー大会では、金メダル6個となっていたが、今回は躍進した。

新聞によると、今回は韓国勢の躍進が目覚しく、国・地域別の金メダル数では韓国に、金2個及ばずに2位とはなったが、日本のお家芸での機械・製造系の多くで、メダルを獲得出来たらしい。

今回の大会は、メダル獲得数で言うと、1位韓国・2位日本・3位スイスとなっているが、注目すべきはブラジルで、金メダル獲得数では、3位のスイスと同数であり、総メダル獲得数では5位となっている。

中国も徐々に力をつけている。

我が国製造業の力が、まだまだ成長していた事に、非常に嬉しさを感じる。

参加者所属の企業は、ほとんどが大手メーカーであるのは事実であるが、そこの社員自らが、修練鍛錬し習得した技術の評価の場がこの技能五輪であり、その若い参加選手たちが今後その企業の指導者となり技術伝承し、物づくりの発展に寄与すれば、その裾野企業にも大きな影響があるだろう。

大手だから参加可能なんだ、俺達中小零細企業は、あまり関係ないとは思わないでほしい。

どんな立場でも、どんな環境でも、常に高い目標を置きそれに向かって邁進してこそが、本来の「仕事」ではないだろうか。



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2011年10月08日

連続業務からの解放。

やっと、羽田空港に帰って来た。

先週の日曜日からの出張は、中日の水曜日に半日自宅に滞在したが、それ以外は、他国他県に滞在して、業務に励んだ。

何処でも寝れる私としては、身体は、それ程疲れてはいないが、やはり自宅の布団で、寝たいものだ。

ただ私以上に、会社の為に、全国を飛び回って、睡眠を削って働いているビジネスマンは、星の数程いるのです。

私なんか、全然楽な方である。

会社の為に、働けば、働く程、自分自身に返ってくる事が、あまり理解され無くなって来た風潮がある事も事実だ。

会社の中で、自分自身が何をするのか、何をする事が会社が求めているのか、それを、言われ指示されるのでは無く、自分自身で「考えて」答えを出して実行する事が、私が常々、社員に求める事なのです。

先日亡くなった、スティーブ・ジョブズが言った言葉。

「Stay Hangry Stay Foolish 」

貧欲であれ、愚かであれ。

ジョブズだけでなく、私も求めている。


羽田空港到着したので、やはり、いつも通りラーメン屋へ。



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2011年10月06日

九州上陸。

今日から、九州〜広島出張です。

九州は、まだまだ暑いです。



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2011年10月05日

帰国しました。

韓国企業視察より、無事帰国しました。

バタバタな4日間でしたが、ドイツに続き韓国から、エネルギーをもらい、これからまた、走り続けます。

明日からは、九州〜広島への出張となります。

ブログを、お楽しみに。

画像は、昨日の夕食の、本番韓国焼肉です。
食い過ぎでした。







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韓国ローカル企業

昨日は、韓国ローカル中小企業の訪問でした。

2社を見学したのですが、規模的には、70〜100名程度の企業で、何方ともに、当社規模と似たり寄ったりな感じでした。

しかし、2社共に言えるのは、とても5Sが行きとどいている点です。

その辺は、日本でも中国でもこの経済状況下の中に、利益を出している会社は、必ずしも5Sがしっかりとしている。

韓国で、一番感じた事は、日本に比べ国土が狭く人口が少ない国のマーケットで、ビジネスで勝負をして行こうとすると、必然的に、営業力を強化して、海外にマーケットを確保しなければならす、以前の日本の様に、国の基幹産業を強化して、その裾野を広げる事で、製造業を発展させ、新技術や新産業分野を、独自の力で生み出し、世界のトップを目指して来た。

その結果、サムスンやLG、ポスコや現代などのメーカーが、世界の上位にいる。

そして必然的に、中小企業もそれに追随する。

以前の韓国企業は、日本に追いつけ追い越しで、我が国を手本としていた。

しかし今では、日本が手本としつつある。

当社もここ数年で、以前の様な、昔ながらの町工場的な、負の文化が無くなりつつあるが、まだまだスピードが遅く感じる。

思考的に理解しているが、瞬時にアクションが取れずに、一拍置いてしまう。

5Sもしかりだ。

我が社はまだまだ、日本でも世界でも、決勝ラウンドまで行けてないと言う事を、冷静に理解すべきだ。




画像は、韓国ローカル中小企業の5Sスローガン。
ただ、躾の文字が間違えているのは、ご愛嬌ですが。

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2011年10月04日

これからソウルへ。

これからTKX(新幹線)に乗って、ソウルへ移動します。

今日は、ソウル近郊の100名程度のローカル中小企業を、2社視察します。




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