2012年02月

2012年02月29日

最近読んだ本84。4

今回の本は、「NASAより宇宙に近い町工場」植松努著 ディスカヴァー社です。

北海道は赤平にある、20名程のパワーショベル用のマグネットを製造している中小企業が、ロケットを製作し打ち上げ人工衛星まで作り、宇宙開発をしているのです。

この本を買った経緯は、普段から親しくしている方からの紹介でした。

その方も、知り合いの社長さんから、「この本は素晴らしい」と教えられ、直ぐに購入し読んだ所、やはり素晴らしかったので、私に紹介してくれたのです。

私も直ぐ購入し、眼から鱗でした。

この会社では、国から補助金を貰わずに、自腹で宇宙開発の一環でロケット製作をしているのですが、この開発で売り上げを見込んではいないらしい。

この社長は、この宇宙開発の先にあるのは、「どうせ無理だ」と言う言葉を無くすことだと言っています。

「どうせ無理」と言う一言で、簡単に夢を諦めてしまう。

この社長の凄さは、この本を読めば直ぐに解るでしょう。

この情熱は、どこから湧き出てくるのだろうか?

当社の全社員に読んでもらいたい。

本って言うものは、強制して読めって言っても、絶対読まないものですよね。

自分から読む気が無ければ、読まないものですね。



最後にこの社長言葉が、脳裏に焼き付き離れない。


「やったことが無いから出来ない」「知らないから出来ない」と言う言葉は、使ってはならない言葉。

人は、やった事が無い事と、知らない事しか出会わないからだ。


 俺は仕事を一生懸命やっているのだから、他の事を勉強する時間なんてないんだよ、と言う事は簡単にできる。 俺は仕事を一生懸命やっているのだから、家庭の事は分からないと言う人もいる。

 意外と暇があるくせに、「一生懸命」と言う言葉がそれを正当化してしまっている。

 それは、「芸は身を滅ぼす」と言う言葉と変わらず、「できない宣言」を行使しているだけ。

 どんな事も、やればやれる。










NASAより宇宙に近い町工場
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2012年02月23日

最近読んだ本83。3

今回は、「サムスン式 仕事の流儀 5年で一流社員になる」ムン・ヒョンジン著  サンマーク出版です。

急速に台頭しているサムスンと言う会社は、現代日本企業と何が違うのか?

何がそのエネルギーを生み出しているのか?

そんなサムスンから、少しでも吸収出来たらと思い、最近よくその関連本を読んでいる。

この本は、元サムスンマンが書いた本で、新入社員が入社後5年間で、徹底的に覚えていなければいけない事が、明確に書かれている。

それは、昔から当たり前な事であり、それは、高度経済成長時代のモーレツサラリーマンにとっては、当たり前の様にやっていた、本来の仕事の姿だったのではないだろうか?

しかし現在のニッポンビジネスマン達が、それを自然と理解し行動してるとは、思えないのが実情ではないだろうか。

本文の中で、常に報告の早さ「リアルタイム報告」や、「時間」の重要性の事も書かれていたが、私としては、深夜飛行機の中で、必死になってPCに向かって報告を作成している、サムスンマンについて、書かれていた。

そこには、出張とは一種の「アウェイでの戦い」である。

出張報告書は、帰りの飛行機で書き終えて、飛行機から降りたらすぐに、報告書が読める様にしておくのだ。

機内で出張報告を書かせる意味は、現地での緊張感が、すっかり緩んでしまう前に、出張のリアルな感触や感情、デリケートな感覚を、そのまま報告書に反映してほしいからだそうだ。

本当に、その通りである。

リアルな感覚って言うものは、安らぎの睡眠と共に、自分の身体から直ぐに抜け出てしまうものなのですから。

当社の社員に、この本を読んでもらいたい。




サムスン式 仕事の流儀 5年で一流社員になる
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2012年02月22日

中国での商標権。2

ここの所問題になっている、隣国である中国での、アップルの商標権問題には、いささか呆れてしまう。

iPadに続きiPhonに対しても、商標権を主張する企業が現れたらしい。

新聞を読んで見ると、私も具体的に知らなかったのだが、商標を先に使用した方が優先権を持つアメリカの「先使用主義」に対して、中国は最初に商標を出願し権利を持つ「先願主義」が原則らしい。

この「商標」に関しては、だいぶ以前から日本国内のメーカー名や商品名のみならず、地域・地名などの名称であって日本人なら誰しも認識しているものも、商標登録出来るらしく、何でもかんでも、中国は商標を出願し登録しているみたいである。

その根底にあるのは、先に権利を得て、この使用に関しての売買や訴訟時の和解金目当ての会社が、多く存在しているのらしい。

世界のアップルにして、してやられた感があるが、アップルほどの企業が・・・・と思う一面もある。

商売と言うものは、相対であり、まして国際社会では、いかに考えられな事が多く発生するかを、今回の問題で、深く考えさせられた。

でも、あのアップルでしょ?

カントリーリスクなんて、しっかり理解して、尚且つ、リスクマネージメントは、強靭なはずだっただろうと、思ってしまうのです。



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2012年02月21日

シンガポール〜マレーシア3

先週、シンガポールからマレーシアに、出張に行ってきました。

東南アジアは、個人的にも良く行く国でしたが、今回のシンガポールとマレーシアに関しては、初めて訪れる国であり、事前リサーチもなく訪れました。

気候は、このところの日本の寒さと打って変って、朝方は意外に過ごしやすいのですが、日が出はじめて来るに連れ、見る見るうちに気温が上がって、午後には、歩いていても日焼けするほどでした。

ただいつも気候の暑い国を訪れると、現地の人達は、汗も流さず平気な顔して、歩いていますが、日本人の私にとっては、汗ダラダラ状態でした。

今回の出張で、早急にマッチングする具体的な案件はありませんでしたが、PRをした中で、先方も興味を示してくれ、意外に感触は良かったと思えました。

日本メーカーと言う事も有って、現地メーカーやベンダーとのハンデはあるのですが、今後厳しい経済環境の中で、経営者として考える中で、判断基準の選択肢が増えたと思えました。

この件は、またアップします。

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2012年02月14日

四の五の言わずにスピードです。3

全てのビジネスにおいて、スピードが再前提であるのは、誰でも理解していると思うのです。

ただし、思っているのと、思っているだけと、自然と行動しているのでは、雲泥の差があるのです。

当社のような製造業では、段取り作業(仕事をする上での準備・セッティング等)でも、その中には、内段取り(機械やラインを停止して行う段取り)と外段取り(機械やラインを停止せずに行う段取り)の二種類の段取りが存在する。

その段取り作業をいかに効率・能率良くするには、全体の段取り時間を圧縮し、尚且つ内段取りをいかに圧縮し作業をいち早くスタートさせるかにかかっているのです。

これは、製造業だけでなく、事務系業種やサービス業等、全ての業種に当てはまる事は、ビジネスの世界では常識であり、皆さんも理解している事と思います。

ただ、思っていてるだけではなく、習慣付けなければ、行動に瞬時に移行できないのです。

この商売、よく「段取り命」と言われますが、この言葉に隠れている、幾つかの本来の意味を、どれだけ理解している社員がどれだけいるのか、ちょっと不安になったりします。

もっともっと、考える習慣を身に付ける為に、私の口から発信しなくてはと、思う時が有るのも事実なのです。

ただ考える習慣がしみ込んでいても、それを「即行動」出来なければ、何の意味も持たない、無駄となってしまう。

とにかく、「スピード命」でなくては、今の時代、置いて行かれてしまう。

職人の世界でも、何の世界でも、「四の五の言わずに手を動かせ!」って良く言うでしょう。

その通りですね。

意外にいるのですよ、口だけ達者で、理屈っぽい割には、動かない人。

そういう人って、多分、本来の意味を、間違えて理解しているのでしょう。

間違えているなら、間違えだよと、本来の意味を理解させていくのも、経営者や管理職の仕事なのですから。









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2012年02月10日

駅弁マニアとして。

大好きな駅弁があります。

それは、東華軒の鯵寿司です。

先日、妻が箱根に行った際に、お土産として買って来てくれたのです。

俗に言う、鉄ちゃんではないのですが、駅弁マニアです。

ここの鯵寿司、鯵の酢の〆方が絶妙で、私の好みにぴったりなのです。

今回は、鯵寿司だけでのく、鯵寿司と大好物の金目鯛の炙り寿司のセットです。

鯵も金目鯛も、油がのっていて最高でした。







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2012年02月03日

朝礼。4

今週水曜日社員4名と、取引先の会社の朝礼を見学に行きました。

きっかけは、千葉で若手経営者6名での食事の席で、私が、先日NCネットワークの社員向け工場見学会で当社工場が見学先となって、異業種の社員の方が見学にお越しになった際の感想を、その社長に話したのがきっかけでした。

工場見学会はこのところ、いろいろな機会で要請があり、当社工場見学に来ていただくケースが、結構あるのです。

常にきっちりと5Sが徹底されて会社でしたら、いつ何時でもどうぞ!と言えるのでしょうが、当社の場合は、10年前から思えば格段に成長はしているのですが、まだまだ多くの会社に比べ、目劣りしています。

日々、口うるさく指導を管理職と共にやっているのですが、当社製品対象物の大きさや、中小企業だからと言う、敷地面積の狭さからの言い訳などが、まだ残存しているのは、恥ずかしながら事実なのです。

ただ、工場見学を受入れる事で、お客様以外で他人に見られている緊張感や意識が、工場校内の5Sにも、良い効果が見られています。

先月の、NCネットワークの社員向け工場見学会では、今までに無い、工場構内の緊張感や、集中力が、現場を歩いていてもビンビン感じられたのです。

こんな状態が、常に維持できるならば、生産効率も大幅に向上するのでしょうと、その社長に話したのです。

するとその社長から、「当社の朝礼はかわっているよ。」との話し。

どんななんだと思い、聞いてみると。

「体育会っぽいよ。見ればわかるから。」と一言。

その場で直ぐに、見学希望の旨を伝えると、快く承諾してくれた。

とにかく早く見学して見たくなって、その場で日程をフィックスしたのです。

せっかくだから、管理職もつれて行こうと思い、それも快く承諾してくれた。


そして、今週水曜日にその朝礼を見学しに行った。

その取引先の本社は、早朝と言う事もあり意外に近かった。

早く到着した事も有って、その会社の駐車場で待機していた。

続々と当社の社員も到着。

少し待っていたら、7時過ぎからバケツを持ったそこの社員さんが、続々と駐車場にある営業車に集結して来た。

営業車の洗車を始めたのです。

それにもビックリ!

早朝寒い中、会社の顔である営業車をもくもくと洗車に励む姿は、当社社員や営業マンに見せたいものです。

そして社長さんに案内され、本社社屋に移動。

7:25朝礼開始少し前、「朝礼開始30秒前です!」と言う大きな声から、朝礼が開始された。

大きな声での挨拶、そして大きな声での返事の「ハイ!」、それは、ベテランも新人も、全てその朝礼に参加している社員全員一同が、誰一人として嫌な顔をせずに、当たり前の様にやっていた。

ホントにビックリし、大きな刺激を受けた。

朝礼終了後、朝食を御馳走になった。

その時に、この朝礼をしてきた経緯や効果、会社の歴史、社員教育や指導法など、2時間近くも話し込んでしまった。

全てを当社に当てはめる事は出来ないかもしれないが、自分の会社だけの小さな社会しか知らなかった、一緒に見学をした当社管理職たちも、当社に何が足らないのか、何をすべきなのかが、私から言われるよりも、実際、自分の目で見た事で、勉強になったであろう。

ここからは、私自身が言うよりも、その朝礼を見学した4名が、今後どの様に、自分自身で当社内部に落とし込むかを、じっくり期待し見てみたい。

少しでも社内で、その変化が現れ出して来たら、このブログでまたお話します。

行動変化も無かったとしても・・・アップします。



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