2014年05月

2014年05月27日

当社と唐津鐵工所との繋がり。4

先週末、九州佐賀県唐津市に行ってきた。

目的は、当社が株式会社唐津鐵工所に発注した新型研削盤の立会いに、生産担当役員である実弟と共に現地に行ってきた。

現地では、数日前からプログラム等の講習を兼ね、三月から組織改編をした若いリーダーとサブリーダーの二人が、連日夜遅くまで新型機械のチェックをしていた。

今回の機械は、当社創業100周年の年に設置する記念すべき工作機械であり、今までにない試み等を加味した、私としても思い入れのある機械である。

現在、日本メーカーの中で、大型研削盤を作成しているメーカーは、東芝機械と唐津鐵工所だけである。

小型研削盤においては、国産メーカーとして何社か存在はしているが、大型に関してこの二社だけとなっている。

当社所有設備の研削盤は、唐津鐵工所以外には、東芝機械・大隈鉄工所の3大国産メーカーを所有している。

そこで当社と唐津鐵工所との、『縁』と言うことに関して記述しておきたい。

昭和30年代の前半までの東京都墨田区の小出鉄工所(旧)は、繊維・染色機械を製作する小さいながらもマシンメーカーであった。

その後、時代の流れのなか繊維・染色加工機の需要は激減し、当時保有していた旧タイプの研削盤で何か出来ないかとマーケットを模索していた中、現在の当社の祖業と言ってよい、製紙メーカーのロールと『縁』があって出会うのでした。

何とか旧タイプの機械で、仕上げる事が出来た事から、関東近隣の製紙メーカーへの営業活動を行って結果、製紙業界のマーケットに入る事が出来た。

そして、昭和30年代の終わり、東京墨田区石原の工場が手狭になった事から、千葉県習志野市鷺沼に工場を建設し、徐々に移転を始めたのです。

この鷺沼工場が、小出の千葉県習志野でのスタートとなり、そして新たな第一歩となるのです。

当時の鷺沼工場では、ナクサスユニオン(米国製)・東京瓦斯電機製造製(現在無)の旧タイプの研削盤のみしかなく、製紙メーカーのみならず、その頃関東近辺で建設がされた製鉄メーカーとの仕事も受注出来るようになった事から、大きな研削盤が必要となったのです。

そこで、、当時(現在も)二大研削盤メーカーであった、東芝機械と唐津鐵工所の二社に見積りを打診した結果、価格・対応等々の面で唐津鐵工所に決定したらしい。

二社とも当時から、大手工作機メーカーであって、一介の弱小中小企業であり財務状況も脆弱な当社に、機械販売しくれるとは夢ほど思ってみなかったと、後に父である会長より何度も聞かされていました。

当時の、唐津東京営業所長が九州本社に掛け合ってくれた結果、月ずきの月賦での支払いを了解してもらった事で、当社は初めて新品の機械を購入する事が出来た。

そしてこの機械には、もう1つの思いが、しっかりと入っているのです。

当時、私の祖父である小出虎男は、優秀なエンジニアであった。

今回初めて発注する大型研削盤には、自分自身の信念(魂)を入れたいと言う思いから、当時タブーであり誰も賛同する事が無く、考えられることすらなかった、精密研削盤の駆動方式をギア駆動にするのだと言い続け、唐津鐵工所の設計部長と共に思案して、結果駆動方式をギア駆動にしたのです。

唐津鐵工所の105年の歴史の中で、この小出発注の機械だけが『唯一無二』の、ギア駆動と聞いております。

そしてその機械は、昭和41年に【RG−8H】として、千葉県習志野市鷺沼工場に設置されたのです。

そしてその機械は、今まで当社が保有していた研削盤とは、比べ物にならない位に能率がよくなって、今までの数倍の生産性を上げる事が出来たことで、唐津鐵工所に対しては、当初の月賦金額の倍の金額を支払う事が出来、当初より早く完済が出来たと言う。

その昭和41年の1号機から、今回の新型研削盤で12台となった。

この機械と2号機は、仕事を全うし長い間当社にとって、多くの貢献をしてくれたのです。

そして、今回の新型研削盤は、今までの当社が大型研磨加工で培った多くのノウハウと、工作機メーカーである唐津鐵工所との長い歴史の繋がりが、宿った研削盤であろう。

この業界で生き抜いて行く為には、自分自身の経験や知識や努力に裏打ちされた、【信念】と【魂】と【繋がり】をしかっりと理解し、来月に搬入されるであろう【新型機】と共に、新しい時代を歩んで行こう!



ちなみに、現コマツを設立した竹内明太郎氏によって、その設立の10年前に唐津鐵工所は設立され、言わばコマツの兄貴分的な歴史を有する日本企業です。




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2014年05月04日

スギ薬局。

今朝のがっちりマンデーは、スギ薬局でした。

創業者の会長と奥様の副社長のお二人。

なかなかのご夫妻であり、いろいろな取り組みをされていることが分かった。

ポイント交換や、化粧部員はメーカー派遣ではなくプロパー社員のビューティーアドバイザーなのだと言うことや、薬剤師さんがま〜よく喋る事やら、愛知県生まれで今では900店舗以上の展開しているやら。

我ら千葉県民だと、やはりマツキヨのイメージが強いが、最近はCMスギ薬局よく見るので、気にはしていました。

番組の中で、医者からの処方箋から、薬剤師が薬を探す際に、処方箋の薬の種類一文字一文字間に斜線を入れ区切りチェックして、また別の人が色の違うペンで同じように、人文字人文字間に斜線を入れまた区切って確認をすると言う、チェックのし方『一文字監査』を披露していた。

調剤の間違えは絶対にしてはいけない事であり、万が一大変な人体の事故になってしまう。

この『一文字監査』は、当社の業務の中にも応用できるのではないかと思う。

人でのダブルチェックは、この業界でよく言われる事であり、何か問題があるとダブルチェックと言い出すが、そもそも確認の『仕方』の問題である。

何人確認したって、確認しなければならない肝、ポイントが理解されていないで確認しても、確認のしようがない。

この文字1字1字確認し、またそれを他者でのダブルチェック確認するこの『一文字監査』は、私を朝から唸らせてくれた。

スギ薬局、今度行って見ますかね。





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