2008年01月25日

最近読んだ本亜5

今回は、『高炉の神様 宿老田中熊吉伝』佐木隆三著 文春文庫です。

旧官営八幡製鉄所で、昭和47年98歳で亡くなるまで、現役の鉄鋼マンであり、宿老制度の第一号であった、田中熊吉氏の生涯と、熟練工としての一生を描いた著書である。

この【宿老】とは、鎌倉時代に遡り、幕府の執権と共に、公事をあづかる老練な高官の事で、江戸時代には、幕府の老中や藩の家老を、そう呼んでいたと書かれている。

八幡製鉄所では、技術水準を高める為、優れた熟練工を選別し、宿老とした。


この田中熊吉氏が、我が国初の官営八幡製鉄所で、溶鉱炉操業と格闘し、近代化に向けて、突き進んでいた、「高炉の神様」と言われた、ノンフィクションです。

田舎生まれの、農家の三男が、西洋鍛冶屋(製缶職)をスタートに、職工になり、そしてもって生まれた仕事に対しての真面目さから、製鉄所の高炉で働けるようになり、ドイツでの勉強から、日本風土に合った、高炉技術の確立までするようになる。

当社は、製鉄関連の仕事をしておりますが、今回この本を読み終えて、実に勉強になり、そして彼が持つ、仕事に対してのひた向きさに、非常に心を打たれました。

ぜひ、製鉄所に興味のある方は、読んでみて下さい。

高炉の神様高炉の神様


koideroll at 14:42│Comments(0)TrackBack(0)clip!社長の日記 

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