2015年08月19日

責任感と責任の取り方3

今話題の五輪エンブレム問題に思う。

話題の当人が言っているのは、『部下が勝手にやったんで、知らなかったの!』って言ってるんだよな。

この人、ボスだよな。

それで済んでしまう世界って、怖いものだな。

もし問題が発生して、責任の負ってくれないような上司の下では、仕事なんか出来ないだろうな。

それに、私がクライアントだったら、今後絶対に発注しないだろうな、

また、そんな上司に限って、『君は、責任感が無いんだ・・』とか、『仕事に一番大切な事とは、責任感だ・・』とか、二言目には「責任感」を連呼してしまう。

私も仕事をする上で、「責任感」の大切さは一番重要だと思っている。

しかし、自分自身自ら感じ取り、理解する事が出来なければ、本当の「責任感」は芽生えず定着しない。

それを「責任感」の名のもとに、自分自身が「責任の取り方」も出来ない上司が発言している事自体が、部下の成長を妨げているのではないか。

社員が何かミスをしたとしても、全ての責任を負うのが経営者であるのだが、階層ごとの上司もまた、自分の部下のミスを自らが負いそして、しっかりとした責任の取り方を示す事で、部下は本当の「責任感」と言うものを覚えるのではないか。

しかし、入社数年の若い社員に、ただ単に「責任感とは・・・」とか「仕事は責任感をもって・・」とか、言い続けていけば、真面目で素直な人材には、上司が考えている以上に重い重圧がかかってしまう事を考えねばいけないのだなと思う。

まだまだ新人と呼ばれるうちは、「毎日休まず、素直に、与えられた仕事をしっかり忠実に一生懸命努力し、教えられた通りにやる」、ただそれだけだと思う。

そうして行くうち、自然と上司に言われなくても「責任感」が芽生えてくる。

そしてその上司は、部下と一緒になって責任を共有し、部下の失敗を自らの失敗だとはっきり言えることが、上司の責任の取り方であり、その姿を見た部下は必ず同じように自分の未来の部下にも同じような行動をするであろう。



koideroll at 09:05│Comments(0)TrackBack(0)clip!社長の日記 

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