2020年09月08日

最近読んだ本181。3

今回の本は、『時が滲む朝』楊 逸(ヤンイー)著 文春文庫です。

会社にある近所の本屋で、たまたま手に取った薄い文庫本。

著者は、中国人の作家。

2008年第139回芥川賞受賞作品と書いてあった。

芥川賞でも直木賞でも、私があまり興味のなさそうな作品は、あまり見る事はない。

たまたま手に取ったり、最近は新聞やネットの書評で買っているのですが、今回は珍しく買ってみた。

前も書いたが、外国人の作家の翻訳本はあまり馴染めない私ですが、この本は翻訳ではなく、作家本人が書いている。

著者紹介見たら、留学生としてお茶の水女子大に留学して、現在は日本大学芸術学部の教授との事。

そりゃ、日本語が上手なのは理解出来た。

ストーリーは、文革でエリートだった父親が下放された田舎の農村出身の若者と友人の二人が、大学受験に合格しその大学で民主化に目覚め、天安門事件へとつながって行くストーリー。

その後の二人には・・

一気に読める本ではあったが、読み返し読み返し、我々の知らない、私には分からない当時の中国本土での学生達の民主化への思いや、その背景が何となくではあるが、分かり易く読み取れるストーリーとなっています。

こんな本も、たまには良いかなと思ったのです。


時が滲む朝 (文春文庫)
楊 逸
文藝春秋
2012-09-20



koideroll at 09:39│Comments(0)clip!社長の日記 | 

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