2021年01月20日

最近読んだ本189。4

今回の本は、『ロッテを創った男 重光武雄 辛格浩 論』松崎 隆司 著 ダイヤモンド社。

日本の大手菓子メーカーである、ロッテの創業者重光武雄こと辛格浩。

その生い立ちから、どの様に祖国韓国から日本にたどり着き、どの様にして事業をスタートさせたのか。

そして祖国である韓国で、ロッテ財閥をどうやって作り上げたのか。

本文と帯にも書かれているが、彼は自らの自慢はしなかったらしい。

唯一の自慢は、一度もリストラをしなかった雇用に関してだったらしい。

最後まで帰化をせずに、日本と韓国の両国で成功をし、晩年は不遇の時期を迎え昨年に亡くなるまで事業家として情熱を全うした重光武雄(辛格浩)の一生。

ほとんど表立っていなかった彼の一生を、この本で読む事が出来て、とても勉強になった。

それと、浦項製鉄所(現POSCO)設立に関わり、出資までしていたとは、
知らなかった事まで書かれていました。

コロナ禍なので、目に付いた書籍をポチポチした本でしたが、とても面白く読み応えのある本でした。

ロッテを創った男 重光武雄論
松崎 隆司
ダイヤモンド社
2020-11-25



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2021年01月06日

最近読んだ本188。4

今回の本は、『いつもひとりだった、京都での日々』ソン・シンイン著 光吉さくら訳 早川書房です。

筆者の映画監督で作家の宋さんは、台北生まれの台湾人。

京都大学大学院卒の映画監督でもある筆者が、京都で出会った人たちとの交流を綴った、何か心温まる小説です。

光吉さくらさんの翻訳がまた、良いんです。

この手の本は、あまり読む事無いのですが、台湾人の作家という事でポチしてしまったのですが、買って良かった本となりました。

日本人でもこんな表現描写は変えないだろうなと思いました。

さすが映像が専門だけあります。

宋さんの監督作品である、2019年に公開された『幸福路のチー』を見てみようと思っています。

いつもひとりだった、京都での日々
宋 欣穎
早川書房
2019-11-06



幸福路のチー(字幕版)
ジワス・ジゴウ
2020-06-15



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2020年12月29日

最近読んだ本187。4

今回の本は、『なぜ働くのか 生死を見据えた『仕事の思想』』田坂 広志 著 PHP文庫です。

田坂広志さんが好きでいろいろ読んでいるのですが、この本も以前読んでおり、今一度読みたくなって
読んで見ました。

年末近くにこの本を読んで見て、大正解であった。

今年だからこそ、読んで見るべき本であった。

来年からの私がやるべき『仕事の思想』が、少し見えてきた気がしたのです。

私にとっては、何度も読み返すべき本です。





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2020年11月24日

最近読んだ本186。3

今回の本は、『サコ学長、日本を語る』ウスビ・サコ著 朝日新聞出版。

アフリカのマリ出身のサコさんが、2018年になんと京都精華大学の学長になった。

このサコさんの生まれ故郷のマリでの暮らしや、中国への留学そして何故この日本に来たのか?

関西弁のアフリカ人は、痛烈に面白く自分の人生や教育に関して書かれている。

そして現在の新型コロナウイルスの問題にも提言している。

中々辛辣でそしてユニークで、面白い教育者である。

全てが良いとは思わないが、概ね彼が言っている事はこれからの日本人にとっては必要かつ改善しなければならない課題でしょう。

私の受けた昭和の教育論とは大きく違っていて、何なら受けてみたい教育論であった。

一気に読める本です、興味があったら読んで下さい。

アフリカ出身 サコ学長、日本を語る
ウスビ・サコ
朝日新聞出版
2020-08-25



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2020年10月28日

最近読んだ本185(友人社長編)5

今回の本は、『会社が永続する「31の言葉」』平山秀樹 著 日経BP社です。

著者の平山秀樹さんは、創業120年設立60年の成田にある建設会社の4代目社長です。

そして私の友人の一人でもあります。

そんな彼が、来年令和三年に創業120年の節目に向け、創業者である平山金吉から薫陶受けたその孫の平山金吾への平山家の教え。

そしてその教えを金吾の子供である平山秀樹へと、平山家の脈々と続く隔世教育の凄さ、そしてその平山金吾が作った『31の言葉』の奥深いそして凝縮された経営理念が、このコロナ禍でもとても参考になった。

友人の社長だからと言って御世辞ではなく、とても経営者として共感そして多くの学びを感じ取れた。

同族企業や長寿企業などというと、良いイメージだけでなく最近はマイナスのイメージもある。

この本の中で、『企業の継続が最大の顧客サービス』とある。

経営者は、さまざまな形でその【企業継続】をどうすべきかと、必死になって考え実践しているからこそ、継続していると思います。

そのファミリー企業で、幼少期から叩き込まれた真っ当な教育こそが、根っ子となり太い幹となって、その会社の血液となるのではないか。

とはいう当社も、創業106年の若干ご長寿企業です。









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2020年10月21日

最近読んだ本184。4

今回の本は、『ヒトごろし上下』京極夏彦 著 新潮文庫。

新選組の土方歳三を主人公にした本です。

新選組は、中学生三年に読んだ司馬遼太郎の『燃えよ剣』で大好きになって、とにかく高校時代はほとんどの本を読み漁ったのですが、今回の本では今までの土方歳三のイメージを大いに変えている。

読み進めてビックルするぐらい、これ本当にあの土方歳三なの?

しかし読み進めていくうちに、京極夏彦ワールドの主人公土方歳三に魅了されて、一気に読んでしまった。

何事も固定概念は、いけないものだ。

こんな歳さんがいても読む方としたらいいのだが、本当にいたとしたらめちゃくちゃ敵にしてはいけない恐ろしい人だな。

文庫版 ヒトごろし(上) (新潮文庫)
京極 夏彦
新潮社
2020-09-27



文庫版 ヒトごろし(下) (新潮文庫)
京極 夏彦
新潮社
2020-09-27



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2020年09月24日

最近読んだ本183。4

今回の本は、『スバル ヒコーキ野郎が作ったクルマ』野地秩嘉 著 プレジデント社。

現在の富士重工が戦前の中島飛行機とは知っていたが、それほど深くを知っていた訳でもなかった。

飛行機好きでもある私が、書店でこの本を手に取って買うまでに、そう時間はかからなかった。

読んで見てなかなか面白い。

創業者である中島知九平という人物像と共に、設計マンである百瀬晋六という人物の言葉。

今の私の仕事には、とても重く深く突き刺さる。

そして支援銀行である日本興業銀行の翻弄された中島飛行機。

読んで見て多くの事を知った。

そして、わが青春時代のレオーネや子供心に憧れたスバル360の誕生秘話など。

今現在のアイサイトに受け継がれている安全思想は、飛行機設計の『パイロットを守る』と言う
設計思想から受け継がれ、自動車も『搭乗者を守る』と言う百瀬晋八の教えであったのだ。

スバル ヒコーキ野郎が作ったクルマ
野地 秩嘉
プレジデント社
2019-12-13







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2020年09月17日

最近読んだ本182。4

今回の本は、『荒くれ漁師をたばねる力』坪内知佳 著 朝日新聞出版。

何気なく手に取った本。

最近、知り合いの魚関係の方をよくメディアで拝見していたので、パラパラと読んで見て購入しました。

閉鎖的な漁業に新風をふかせた女性起用家と帯に書いてあるので、これはかなり買われる人いるんじゃないかな。

またビジュアルの良しとして、最近読んだ食堂の経営者もビジュアル良かったなと、オッサンの悪い先入観で、どんなもんかと読んで見た。

さらっと一気に読めたな。

中々面白く、このエネルギーは凄いなと。

シングルマザーっていう所はどうでも良いが、荒くれ漁師との真正面からぶつかっていくエネルギーには、びっくりすると言うより正直尊敬します。

最終章の「命を輝かせて働くということ」が、一番共感できたかな。

と言うより私には、荒くれ漁師がどうとか、漁業がどうとかじゃなくて、この著者から『お前まだまだパワー出して前のめりで行けよ』と言われているように感じました。






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2020年09月08日

最近読んだ本181。3

今回の本は、『時が滲む朝』楊 逸(ヤンイー)著 文春文庫です。

会社にある近所の本屋で、たまたま手に取った薄い文庫本。

著者は、中国人の作家。

2008年第139回芥川賞受賞作品と書いてあった。

芥川賞でも直木賞でも、私があまり興味のなさそうな作品は、あまり見る事はない。

たまたま手に取ったり、最近は新聞やネットの書評で買っているのですが、今回は珍しく買ってみた。

前も書いたが、外国人の作家の翻訳本はあまり馴染めない私ですが、この本は翻訳ではなく、作家本人が書いている。

著者紹介見たら、留学生としてお茶の水女子大に留学して、現在は日本大学芸術学部の教授との事。

そりゃ、日本語が上手なのは理解出来た。

ストーリーは、文革でエリートだった父親が下放された田舎の農村出身の若者と友人の二人が、大学受験に合格しその大学で民主化に目覚め、天安門事件へとつながって行くストーリー。

その後の二人には・・

一気に読める本ではあったが、読み返し読み返し、我々の知らない、私には分からない当時の中国本土での学生達の民主化への思いや、その背景が何となくではあるが、分かり易く読み取れるストーリーとなっています。

こんな本も、たまには良いかなと思ったのです。


時が滲む朝 (文春文庫)
楊 逸
文藝春秋
2012-09-20



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2020年08月25日

最近読んだ本180。4

今回の本は、『Mother Machine 工作機械で世界に挑み続けたマザックの100年』神舘 和典 著 幻冬舎。

製造業の人なら必ず知っている、日本の工作機械メーカーであるヤマザキマザックの創業から昨年2019年で100周年となった現在までのヒストリー。

創業者である山崎定吉が一人で創業した会社であり、その定吉が常に言っていた言葉【世の中にないものは自分で作る】この理念は、現在のヤマザキマザックに受け継がれている。

当社も大型から小型工作機械を設備しており、ヤマザキマザックの得意とする汎用旋盤やCNC旋盤なども多く所有している。

しかし残念な事に、ヤマザキマザック製の工作機械は以前は所有していたが、現在は他社メーカーに変わってしまってい一台もない。

この本を読んでみて、ヤマザキマザック製の工作機械にあらためて、非常に興味を持ったのも事実である。

昔から山崎鉄工所製汎用旋盤の精度の良さは、よくベテラン社員から聞いていた事を思い出した。

この本の中で、2019年11月には、岐阜県美濃加茂市に【ヤマザキマザック工作機械博物館】を開業し、工作機械の存在をもっと一般の人にも知ってほしいと言う二代目社長であった山崎照幸の思いを、現会長の山崎智久氏が実現した。

これは、是非時間を作ってこの目で見てみたい博物館である。

現在コロナ禍で、先の見えない状況下の中であっても、モノづくりは無くならない。

工作機械(マザーマシン)の使い方や用途・性能がどれだけ変わろうと、無くてはならないものであることに間違いは無い。

近い未来、その工作機械を操るのが、人なのかロボットなのか?

(自動化はされているが・・)

匠の技術なのか、ロボットなのか、AIなのか?

私は日本人のDNAにある、この国を支えてきた匠の技術や思考が、技術的根拠やAIとの癒合で、更に成長し、この工作機械自体も大きく変わっていくと思っています。






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