2021年03月31日

最近読んだ本193。

今回の本は、『囚われの山』伊藤 潤 著 中央公論新社 です。

たまたま伊藤淳さんの本の帯が、八甲田山雪中行軍遭難事件と書かれていて、映画にもなった題材が今回の本にも関係している。

実は学生時代に、八甲田ガイドの先輩にお世話になっていた時期があって、私にとってはかなりレアな題材です。

当時私は、冬のスキー場のシーズン後春に行っていたので、この遭難事故の1月の寒さはどれだけの寒さだったか、想像の域を出ません。

1894年に旧陸軍が、対ロシア戦を想定した雪中行軍訓練で、世界登山史上最大の死者を出した山岳遭難事故を題材にした物語です。

この八甲田山雪中行軍遭難事故は、新田次郎の作品である『八甲田山死の彷徨』があまりにも有名であり、高倉健主演映画『八甲田山』やテレビドラマでも題材となった。

この本は、歴史雑誌編集者の男が、この八甲田山遭難事故をテーマに取り上げ、取材していく遭難死亡者の中から一つのヒントをつかみ、それを追及して謎を解いていくミステリーです。

当時の思い出が頭をよぎりながら、興味深く面白く読めた一冊でした。









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2021年03月25日

最近読んだ本191・192。5

今回の本はまず、『心に響く小さな5つの物語』~郡 藤尾 秀昭 著 致知出版です。

たまたま、鬼をAmazonでポチして、読んだら涙腺崩壊。

60近いおじさん、目が腫れた。

そしてそのまま、続編ポチして、また読んで涙腺崩壊。

また60近いおじさん、再度目が腫れた。

全体集会で、社員に2編だけ朗読して聞いてもらった。

一瞬で空気が変わった。

本当に小さな物語ですが、本当に心に響く物語でした。









心に響く小さな5つの物語III
藤尾秀昭・著/片岡鶴太郎・画
致知出版社
2020-12-11




次は、『子供たちが身を乗り出して聞く 道徳の話』平 光雄 著 到知出版社

著者である平氏が、実際の教育現場で道徳を含めどの様にして教育をしてきたか。

この本を読んで、はっとさせられた。

人として、経営者として、多くの人や社員に対して話をしてきた。

しかし、その多く事が、本当に伝わったのか残ったのか。

平氏は、子供たちへの教育で一番重要なのは、『子供たちの心にいかに浸透するか』かと言っています。

本当にもっともである。

子供もしかり、この本はぜひお店の人達が読むべき本である。

この本には、31個の言葉について、どう理解させ浸透させたのかの創意工夫が書かれている。

今の時代この【道徳】に関しては、多くの議論がされているのですが、この本を読んで見て、相手に伝わる、相手に残す必要な【道徳】の伝え方のヒントが詰まっています。





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2021年02月01日

最近読んだ本190。

今回の本は、『美麗島プリズム紀行』乃南アサ著 集英社です。

この本は、以前このブログでも紹介した『美麗島紀行』の続編的な本。

台湾が好きな私としては、気が付いてすぐに購入してみました。

紀行本としては、とてもその情景や背景が分かりやすく描かれていて、台湾が好きな人だけでなく、台湾ってどんな国?と思っている人も読んでみたらいいと思います。

私の大好きな台湾ウイスキーカバランの話からスタートして、特に日本統治時代初期の牡丹社事件や南庄事件なども書かれ、戦前生まれの日本教育を受けた台湾のご老人の話や、日本統治後の二・二八事件や、昨年の総統選挙に関しても書かれています。

紀行本というだけでなく、台湾という国をもっと知りたくなる本でした。

美麗島プリズム紀行
乃南 アサ
集英社
2020-11-26



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2021年01月20日

最近読んだ本189。4

今回の本は、『ロッテを創った男 重光武雄 辛格浩 論』松崎 隆司 著 ダイヤモンド社。

日本の大手菓子メーカーである、ロッテの創業者重光武雄こと辛格浩。

その生い立ちから、どの様に祖国韓国から日本にたどり着き、どの様にして事業をスタートさせたのか。

そして祖国である韓国で、ロッテ財閥をどうやって作り上げたのか。

本文と帯にも書かれているが、彼は自らの自慢はしなかったらしい。

唯一の自慢は、一度もリストラをしなかった雇用に関してだったらしい。

最後まで帰化をせずに、日本と韓国の両国で成功をし、晩年は不遇の時期を迎え昨年に亡くなるまで事業家として情熱を全うした重光武雄(辛格浩)の一生。

ほとんど表立っていなかった彼の一生を、この本で読む事が出来て、とても勉強になった。

それと、浦項製鉄所(現POSCO)設立に関わり、出資までしていたとは、
知らなかった事まで書かれていました。

コロナ禍なので、目に付いた書籍をポチポチした本でしたが、とても面白く読み応えのある本でした。

ロッテを創った男 重光武雄論
松崎 隆司
ダイヤモンド社
2020-11-25



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2021年01月06日

最近読んだ本188。4

今回の本は、『いつもひとりだった、京都での日々』ソン・シンイン著 光吉さくら訳 早川書房です。

筆者の映画監督で作家の宋さんは、台北生まれの台湾人。

京都大学大学院卒の映画監督でもある筆者が、京都で出会った人たちとの交流を綴った、何か心温まる小説です。

光吉さくらさんの翻訳がまた、良いんです。

この手の本は、あまり読む事無いのですが、台湾人の作家という事でポチしてしまったのですが、買って良かった本となりました。

日本人でもこんな表現描写は変えないだろうなと思いました。

さすが映像が専門だけあります。

宋さんの監督作品である、2019年に公開された『幸福路のチー』を見てみようと思っています。

いつもひとりだった、京都での日々
宋 欣穎
早川書房
2019-11-06



幸福路のチー(字幕版)
ジワス・ジゴウ
2020-06-15



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2020年12月29日

最近読んだ本187。4

今回の本は、『なぜ働くのか 生死を見据えた『仕事の思想』』田坂 広志 著 PHP文庫です。

田坂広志さんが好きでいろいろ読んでいるのですが、この本も以前読んでおり、今一度読みたくなって
読んで見ました。

年末近くにこの本を読んで見て、大正解であった。

今年だからこそ、読んで見るべき本であった。

来年からの私がやるべき『仕事の思想』が、少し見えてきた気がしたのです。

私にとっては、何度も読み返すべき本です。





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2020年11月24日

最近読んだ本186。3

今回の本は、『サコ学長、日本を語る』ウスビ・サコ著 朝日新聞出版。

アフリカのマリ出身のサコさんが、2018年になんと京都精華大学の学長になった。

このサコさんの生まれ故郷のマリでの暮らしや、中国への留学そして何故この日本に来たのか?

関西弁のアフリカ人は、痛烈に面白く自分の人生や教育に関して書かれている。

そして現在の新型コロナウイルスの問題にも提言している。

中々辛辣でそしてユニークで、面白い教育者である。

全てが良いとは思わないが、概ね彼が言っている事はこれからの日本人にとっては必要かつ改善しなければならない課題でしょう。

私の受けた昭和の教育論とは大きく違っていて、何なら受けてみたい教育論であった。

一気に読める本です、興味があったら読んで下さい。

アフリカ出身 サコ学長、日本を語る
ウスビ・サコ
朝日新聞出版
2020-08-25



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2020年10月28日

最近読んだ本185(友人社長編)5

今回の本は、『会社が永続する「31の言葉」』平山秀樹 著 日経BP社です。

著者の平山秀樹さんは、創業120年設立60年の成田にある建設会社の4代目社長です。

そして私の友人の一人でもあります。

そんな彼が、来年令和三年に創業120年の節目に向け、創業者である平山金吉から薫陶受けたその孫の平山金吾への平山家の教え。

そしてその教えを金吾の子供である平山秀樹へと、平山家の脈々と続く隔世教育の凄さ、そしてその平山金吾が作った『31の言葉』の奥深いそして凝縮された経営理念が、このコロナ禍でもとても参考になった。

友人の社長だからと言って御世辞ではなく、とても経営者として共感そして多くの学びを感じ取れた。

同族企業や長寿企業などというと、良いイメージだけでなく最近はマイナスのイメージもある。

この本の中で、『企業の継続が最大の顧客サービス』とある。

経営者は、さまざまな形でその【企業継続】をどうすべきかと、必死になって考え実践しているからこそ、継続していると思います。

そのファミリー企業で、幼少期から叩き込まれた真っ当な教育こそが、根っ子となり太い幹となって、その会社の血液となるのではないか。

とはいう当社も、創業106年の若干ご長寿企業です。









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2020年10月21日

最近読んだ本184。4

今回の本は、『ヒトごろし上下』京極夏彦 著 新潮文庫。

新選組の土方歳三を主人公にした本です。

新選組は、中学生三年に読んだ司馬遼太郎の『燃えよ剣』で大好きになって、とにかく高校時代はほとんどの本を読み漁ったのですが、今回の本では今までの土方歳三のイメージを大いに変えている。

読み進めてビックルするぐらい、これ本当にあの土方歳三なの?

しかし読み進めていくうちに、京極夏彦ワールドの主人公土方歳三に魅了されて、一気に読んでしまった。

何事も固定概念は、いけないものだ。

こんな歳さんがいても読む方としたらいいのだが、本当にいたとしたらめちゃくちゃ敵にしてはいけない恐ろしい人だな。

文庫版 ヒトごろし(上) (新潮文庫)
京極 夏彦
新潮社
2020-09-27



文庫版 ヒトごろし(下) (新潮文庫)
京極 夏彦
新潮社
2020-09-27



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2020年09月24日

最近読んだ本183。4

今回の本は、『スバル ヒコーキ野郎が作ったクルマ』野地秩嘉 著 プレジデント社。

現在の富士重工が戦前の中島飛行機とは知っていたが、それほど深くを知っていた訳でもなかった。

飛行機好きでもある私が、書店でこの本を手に取って買うまでに、そう時間はかからなかった。

読んで見てなかなか面白い。

創業者である中島知九平という人物像と共に、設計マンである百瀬晋六という人物の言葉。

今の私の仕事には、とても重く深く突き刺さる。

そして支援銀行である日本興業銀行の翻弄された中島飛行機。

読んで見て多くの事を知った。

そして、わが青春時代のレオーネや子供心に憧れたスバル360の誕生秘話など。

今現在のアイサイトに受け継がれている安全思想は、飛行機設計の『パイロットを守る』と言う
設計思想から受け継がれ、自動車も『搭乗者を守る』と言う百瀬晋八の教えであったのだ。

スバル ヒコーキ野郎が作ったクルマ
野地 秩嘉
プレジデント社
2019-12-13







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